紛争解決手続代理業務試験になんとか・・・

 

 なかなか時間が取れず、更新も途切れてしまいました。その間、紛争解決手続代理業務試験(=特定社会保険労務士になるための試験)の勉強がありましたが、無事合格できました。

 発表によると今年の合格率は55.8%とのことで、(これは社労士有資格者間でのことですから)それなりに難関だったと思います。
 中身はともかく、腕がPC(キーボード)慣れしてますから、2時間(回答を)手書きで書き続けるのもキツかったのを覚えています・・・

 また自分の場合、愛知労働局で総合労働相談員をさせていただいてますので、『落ちると恰好悪いなぁ・・』というプレッシャーを自分勝手に感じていた訳でして^^;、今はホッとしています。

 さてせっかくですので、この「紛争解決」について、少し書いてみたいと思います。

 

 ここで言う「紛争」とは・・・

 一般に、会社と従業員がモメてることを「紛争」と思われると思いますが、労働局では、労働基準法や労災にかかる事項を「法施行事務」と位置づけ、その法律の施行に直接権限を有する部署による指導等を優先して、それには該当しないものについて紛争解決手続によるのが原則となっています。

 例えば「不当解雇によって退職せざるを得なかったが、実は残業代もずっと払われていなかった」といった事案であれば、法施行事務となる残業代未払いの部分を優先的に処理をして、不当解雇に基づく補償を請求するような部分については、その後にあっせん等の紛争解決手続によるといった具合です。

 

 一方、県の労働委員会や社労士会のあっせん制度においては、特段そういう仕切りをする必要もないため、全体についてあっせんの対象とされます(ただ、あっせんへの参加(応諾)が任意であることから、法施行事務にかかる内容であれば、指導権限のある監督署等に相談する方がベターと薦められる場合はあり得ると思います)。

 またそのように、無料(もしくは安価)に解決を図りたい場合は、無料相談やあっせんをご利用いただけばよいのですが、相手側があっせんに応じない(応じそうにない)ケースとか、高い解決水準が望めるようなケース等においては、自分は法律相談を受けてみることもお勧めするようにしています。

 

 特定社労士の勉強をして良かったと思うこと

 特定社労士になれば、簡単に言うと、労働局や県労働委員会、社労士会等における個別紛争のあっせんや調停の手続等の代理を行うことができるようになるのですが、もともと労働基準法の知識だけでは、労働相談全般やこれらのあっせん・調停には対応できない場合が少なくありません。

 例えば、退職日や、いじめ・嫌がらせを受けた場合の賠償等は、民法にその根拠規定を求めたりしますし、「こういう懲戒や解雇が許されるか?」といった労働契約法にかかる部分などは、主要な判例の考え方を知っておく必要もあります。

 特定社労士の講座とテキストはとても秀逸なものでしたので、自分はこういう部分の断片的な知識を再整理できました。

 

 特定社労士の世間の認知度は、まだかなり低いのでは・・とは思ってはいますが、例えば「裁判をやろうって訳ではないけど、とにかく当事者間では折り合いがつかないような事案」においては、

(顧問社労士の立場で)顧問先に適切なアドバイスができるかどうかの知識が求められる場面は多いように思うのですが、その知識を得るために特定社労士の学習が活きるように思います。

 経営者さんから相談を受けた時、「監督署で相談してみてください」では、ちょっと格好悪いですからね ^^;

 

 そもそも、経営者側・労働者側とも、その労使関係に100%満足しているような例はほとんど無く、「労使紛争の火種は労働者の数だけ存在する」と言っても言い過ぎではないと、自分は思っています。

 100%の満足関係と言えるのは、長谷川平蔵と佐嶋忠介の間柄くらいではないかとも(笑)

 

 特定社労士試験に向けて (H28.10.16追記)

 これはもう半年も前に書いたしょっぱい記事ですが、今年の講座が始まったからでしょうか、今でも時々「特定社労士 勉強方法」等と検索 ⇒ ご訪問いただく方もあるようですので、そのあたりの私見のみ追記させていただきます。

 講座のテキストは別として、自分はとにかく “河野先生(共著)の過去問集”、これだけを何回も繰り返しました。他は(相談業務で判例集を読んでたりもあるので)やってないです。

 同じゼミの人で、あれこれとたくさん買い込んでた方に、それを一通り見させていただいた時の感働き=『これ(過去問集)だけで良さそう。』って直感的に。
 試験勉強の王道は、古今東西・・・過去問と反復(のはず)です!!

 

 またこの試験は、社労士試験のように「1つしか存在しない答えを求められる試験」ではなく、「労使いずれかの側に立って、その主張を展開する力を求められる試験」であることに、早く気づくことも有利に思います。

 あと、同じゼミで合格してた方は、試験前はとにかく、時間を計って過去問を解いて、書いて練習したと、軒並みおっしゃってられました。今にして思うに、実はこれが一番キモだったのではないかと、そういう印象が強いです。

 

 ではまた、ご訪問ありがとうございました (^^/

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